Las caracol 2015秋冬号
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お店いっぱいに並ぶパンの種類は定番のカレーパンやクロワッサンからここならではのパンと、商品は数えること160種に及ぶ。これほどメニューが増えたのは明治堂4代目の現店主、中山和弘さんの代からだ。それまではあんぱんや甘食等の素朴なものが10種程並ぶお店だったところ、中山さんが「横浜ポンパドウル」で修行を積み様々なパンについて学び種類を増やして今に至る。オリジナルのパンはカスタードクリームがつまった「UFO」や生地にコーンとオニオンケチャップを混ぜた「焼きもろこしくん」と様々。オリジナルパンは増え続けていて、まさに明治堂は常に進化を続けるパン屋だ。そのポリシーは努力をし続けること。「お客さんに喜んでもらうことはもちろん、働くことを通じてスタッフも人間性を高めようと考えている。そして働く上で大切なことは諦めないこと」と中山さんは語る。ベーカリーは天候や周囲のお店の状況等ちょっとしたことで浮き沈みするが、悪いことも良いことも続かないから諦めてはいけないということだ。今までの苦労を感じる。しかしそれを表に出さずに語る様子からお店だけではなく中山さん自身もお客さんやスタッフから愛される人柄が伺えた。 (取材/写真と文 田村栞)4代目店主 中山和弘ベーカリー明治堂住所 東京都北区王子1-14-8TEL 03-3919-1917王子駅から歩いて4分ほどにある赤い外観が可愛い老舗ベーカリー「明治堂」。1889年に創業したこのベーカリーが他にはない新しい発想でパンをつくっていくのには一体どんな理由があるのだろうか?北区東京23区お店いっぱいに並ぶパンの種類は定番のカレーパンやクロワッサンからここならではのパンと、商品は数えること160種に及ぶ。これほど「アジアの本場の味を日本の食卓でも。アジア食材のことなら知音亜州食品店にお任せ」。アメ横商店街にある「知音亜州食品」の店長の話だ。この店は健康、安心、美味を目指して、調味料、食品、お酒、雑貨などのアジアの食材を取り扱っている。日本において高品質のアジアの食料品の普及と拡大を通じて「故郷の味」を呼びかけており、外国人だけでなく日本人にも好評である。知音亜州食品はにぎやかな「アメ横商店街」の中にある。叩き売りや呼び込みの威勢のいい声が飛び交うアメ横は、魚やカニなどの食材が安いことで有名だが、食料品以外にも靴や衣料品、雑貨などのインターナショナルな店舗もたくさんある。それがこのアメ横で買い物をすることの楽しさでもあり、この店がここに開店した理由でもある。2001年から開店し、毎日たくさんの来客がある。 この店で一番の自慢の商品は、やはり「ラオガンマー辣油」だ。ラオガンマー辣油は中国で一番人気の辣油である。この中国版“食べる辣油”は、中国人だけではなく日本人も魅了している。ラオガンマー辣油は普通の辣油ではなく、さまざまな食材と香料が唐辛子と一緒に混ざり合い良い香りを発する辣油で、具がたっぷり入ったこの辣油はこのお店の人気の一品である。趙さん (出身国:中国)知音亜州食品住所 東京都台東区上野4-10-17 手塚ビル1FTEL 03-3839-188842歳。中国福建省 出身。1993 年に日本に来て、今年で22年。家族は日本人の奥さんと中学三年生の息子。時間があるときには家族と一緒に東京近辺の温泉に行く。ほかには日本伝統の料理店を探すことも大好きである。台東区東京23区亜細亜の味THETASTE OFASIA(取材/写真と 文 YISHIN) らーゆ
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