Las caracol 2015秋冬号
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階段/梁を残し吹き抜け空間に。左/階段横廊下。階段下には収納スペースも確保。右上/新たに取り付けた照明がアクセント。右下/吹き抜けで明るく開放的に。上/二階子供室。すりガラスからは吹き抜けからの明かりが差し込む。下左/玄関から。吹き抜けにしたことにより明るさを確保。下右/一階和室。床の間や建具は既存のもの。素材を活かしたフルリフォーム“そのままを生かして、きれいにしたい。” 新居を探している中で、一目見てこのお家が気に入ったというN様。古き良き趣のあるこのお家で、子供たちとのびのび暮らしたい。と購入されたそうです。リフォームをするにあたっても、なるべく素材や雰囲気はそのままに、住みやすくリフォームをしたいとのご要望でした。もともと素敵な装飾が施されていた既存の欄間や建具などは全てそのままに、お風呂やキッチンなどの設備を最新のものに交換し快適性をプラス。工事をした箇所とうまく馴染むよう和風住宅の雰囲気はそのままに、新しく塗り直した塗り壁の白さが、柱や建具の歴史ある深い色味をより一層引き立てます。階段まわりを明るく開放的に急で傾斜がきつく、上り下りが大変だった階段。勾配を緩くし、一気に上りきるのではなく、あいだに踊り場をつくることでさらに上りやすくしました。以前は暗かった階段横の廊下は、吹き抜けにすることで二階からの光が差し込む明るい空間に。もともと天井が高かったのですが、吹き抜けにすることでさらに天井が高くなり、解放感あふれる空間にしました。もともとあった梁は残し、見せることでアクセントとなり、新しくした階段と既存の建物とが違和感なく溶け込むようにしています。建物データ■所在地 千葉県千葉市■築年数 約43年■延べ面積 200㎡(減築前219㎡)■施工期間 約2ヶ月半■金額 約900万円お客様の希望を最優先し、古さと新しさの融合を引き出すよう努めました。!担当者に聞きました―古民家リフォーム 懐かしい趣はそのままに使いやすく住みやすい―
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